フリーランスだったら避けては通れない報酬の交渉について

Photo by Chris Lawton 

交渉の時間がほんとうに苦手だ。

きっとみんながそうなんだと思うけど。
興味のある会社やずっと気になっていた会社とお仕事ができる!となって喜んだのもつかの間、絶対に避けては通れない工数としてやってくるのが、この交渉の時間。

ほんとうに胃がキューっとするし、返信のメールに何時間もかけてしまう。

自分がこれまで経験してきた実績と単価とを照らし合わせての提案。これぐらいするのであれば、最低限これくらいは欲しいという気持ち。それから私の場合は、長期を前提とした案件が多いから、あとで値上げをお願いするくらいなら最初からある程度納得のいった価格でスタートしたいという思い。

それらをできるだけ簡潔にお知らせしようとすると、そのメールの印象は、ちょっと素っ気なくビジネスライクなものになってしまう。そして、もちろんのこと、その会話では仕事の工数とお金、待遇等の話しかでてこないので、なんだか金の亡者と思われたらヤダな。。となんとも居心地の悪い気分になってしまう。

お金より大切なことがあることは知っている。社会の貢献度とか、仕事のやりがいとか、将来性とか、そういうものは仕事をする上でとても大切だけども、それだけでは生活はできない。私は金額は気にしない。というのであればそういう人は仕事ではなくボランティアをするような気がする。

そう考えると、普通にお仕事をする上でそれに相応した対価をいただきたいと思うのはとても自然のことのように思う。

海外に住んで驚いたことの一つとして、この報酬交渉に関するものがある。

私にはライターを専業としてやっていこうと決める前に、地元の企業で働こうと思って就職活動をしていた時期がある。

ネットで募集を見て応募、そこから返事が来て先ずは ”電話インタビュー” を設定される、その後対面での面接へ行き、業種によっては実力テストみたいなものもその場で行う。

ほとんどの会社がそうだったので、それがスタンダートなのだと思うけど、この最初の相互コンタクトである ”電話でインタビュー” の部分で、条件等の話をされる。

日本でははっきりとした給与や条件等の提示は、最終の対面面接になってから話されることが多かった(派遣とかは別として)。

でもこちらでは、応募者の人柄を見るより先に条件のすり合わせが行われる。仕事内容と時間、条件をきっちりとした数字で提案され、それに対するある程度の合意、仕事の経験、この仕事に幾ら望んでいるのかという希望をはっきりと答えなければならない。

このカルチャーの違いに初めは戸惑ったけども、条件や待遇を応募した最初の段階で知れるというのはなんて気が楽なのだろうと思った。

待遇が悪くてもどうしてもやりたい仕事、ある程度の待遇があるからこそやってみようかなと思う仕事。仕事に対する価値観は人それぞれ。だからこそ、このシステムは素晴らしいと思った。これは、応募者側も会社側も無駄な時間を過ごさないようにするためのものだと聞いた。このあたりのドライ感が海外っぽい。

この経験から、私は新しいお仕事を引き受ける場合は、できるだけ早い段階でクライアントさんの予算感を聞くようにしている。でもこの方法は、相手に嫌がられる場合もあるし、嫌味っぽい言葉を言われる場合もある。そんなときは、辛いなぁと切なくなる。

でも不思議なことに、このやり方に快くお返事をくれたクライアントさんは、その後のお仕事のやり方も実にスムーズでとても心地よくお仕事ができたし、できている。

そうすると、この方法は一種のスクリーニングにもなっているのかもしれないと感じるのだ。

日本には日本のやり方、海外には海外のやり方があるけども、今の私は半々の立ち位置。なんだかんだと毎回悩むけども、このやり方は時間を無駄にせずに、良質なクライアントさんかどうかも知ることができる良い方法なのではないかと思っている。

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